自分を責めて苦しくなることないですか?
今回は、自分を責めてしまうタイプとその原因と、
自分を責めることで生まれる罪悪感から解放される方法をお伝えしますね。
少し長い文章ですが、読み終えるころには自分責めをやめる糸口が見えてくるかもしれませんよ。
1 自分を責めてしまうのはどんなシチュエーション(場面)?
あなたが自分を責めてしまっていると感じるのは、
どんな場面でしょう?
以下に当てはまるものはありますか?
・ 自分に対して「ダメ出し」する癖がある
・ うまくいかないことがあると「わたしのせいだわ……。」と思ってしまう
・ うまくいかないことがあると自分以外の誰かのせいにしてしまう
・ 過去に「ああすればよかった。(またはしなければよかった。)と悔やんでいることがある
・「わたしなんかと友達でいてくれて……。」と申し訳ない気持ちになることがある
・「大切な人を傷つけてしまうかも……。」と、恐れを感じている
・ だれかを助けることが出来なかったと悔やんでいる
・ 自分をとことんまで追いつめる癖がある
・ 過度に自分以外の誰か(親や、配偶者、会社の上司)の期待に応えようとしてしまう
・ 他人からの賞賛を疑ってしまう
- ・ 他人からの愛情を素直に受け取ることができない
- ・ 他の誰かの機嫌が悪いのは、自分のせいだと思ってしまう
- ・ 誰かが病気になったり、不幸になったりするのは自分のせいだと感じてしまう
- ・ 家族がうまく行っていないのは、自分がいけないからだと思ってしまう
- ・ わたしなんか、生まれてこなければ良かったと思ってしまう
罪悪感といっても、 人それぞれです……。
感じる場面や内容が違ったり、
そして、この他にも様々なものがあったりします。
自分では’罪悪感’を感じていることを、自覚出来ないこともあります。
2 自分を責めてしまうのはなぜ?
自分を責めてしまう原因は、何でしょう?
それは、自分の中にあるものです。
自分を否定する気持ちです。
例えば、次のような言葉を頭の中で、つぶやくことないですか?
「わたしは、何をやってもだめだわ。」
「わたしは、出来がわるいの。」
「わたしは、こんな学校しか行けなかった。」
「わたしは、優しくないの。」
「わたしは、○○さんみたいに可愛くない。」
「わたしは、好かれないの……。」
「あの人が機嫌がわるいのは、私のせいだわ。」
「わたしには、存在価値がないわ……。」
「またやってしまったわ……。」
「こんなわたしと一緒にいてくれるなんて、相手に迷惑じゃないかしら……。」
「(仕事で)○○さんみたいに出来ないわ……。」
などなど……。
いつも当たり前のように、自分を否定する言葉が頭の中で繰り返されるとしたなら……。
それは、誰に最初に言われた言葉なのでしょう?
あなたが自分自身に言い始めたのでしょうか……?
自分を否定するようになったのは何故でしょう?
2-1 自己否定の原因は?
自分を否定するようになった原因は、幼い頃に、親に言われた言葉や、学校の先生の言葉、いじめ等、誰かに言われた否定的な言葉にあります。
例えば子供の頃、いつもお母さんに、
「あなたは、何をやってもだめね。」
と言われていたとしたら?
何度も、何度も言われることによって、
あなたの潜在意識に入っていきます。
そうして、いつしか
「私は、何をやってもダメね……。」
と自分の言葉として、大人になってからも頭の中でリピートされ続けるのです。
自己否定の原因は、過去(特に子供の頃)にこのように言われたり、教えられたりして、今も頭の中でリピートされ続けているからなのかもしれません。
このように、自己否定の原因は、過去(特に子供の頃)に誰かに言われた言葉である場合が多いです。
2-2 自分責めを解消するには?
自分を責める言葉が頭の中に浮かんだらどうすればいいのでしょう?
① 頭の中で繰り返す言葉に気付くこと
まずは、いつも自分を責めている「言葉」に気付くことです。
どんな言葉が浮かんでいますか?
その言葉を意識してみましょう。
② 自分を否定する言葉を打ち消す
自分を否定する言葉が浮かんだら、その言葉を打ち消しましょう。
例えば、
「どうせわたしには、出来っこない。」
という言葉が浮かんだら、
「今のは無し無し!」
と打ち消してみてください。
否定する言葉が浮かぶたびに何度も、何度も打ち消しましょう。
何度も、何度も繰り返すうちに、いつしかその言葉が浮かんでこなくなったら成功です!
わたしも、何か失敗するたびに「最悪だ……!」という口癖がありましたが、打ち消していくうちに今では、この言葉が出てくることすらなくなりましたよ。
③ インナーチャイルドを癒す
自分を否定するようになった原因は、幼い頃に、親に言われた言葉や、学校の先生の言葉、いじめ等、誰かに言われた否定的な言葉にあることをお伝えさせていただきました。
幼い頃に、誰かに否定的な言葉を言われた時に、感じた気持ちがあったはずです。
「あなたは、何をやってもだめね。」
とお母さんに言われた時に感じた気持ち。
お母さんにそんなこと言われたくなかった……
という気持ちや、
もしかしたら、言葉にならない悲しい、寂しい、辛い……という感情だったかもしれません。
その思いは、心の中に存在し続けます。
インナーチャイルドは、その思いを抱え続けている幼いあなたです。
自分の心の中にいる幼い自分自身(インナーチャイルド)を癒すことで、自分を否定する思いから解放されていくのです。
3 自分を責めてしまうシーンとその対処法
ここからは、自分を責めてしまうシーンとその対処法をご説明しますね。
⑴ あの人が不機嫌なのは私のせい?
誰かの機嫌を取ろうとしていませんか?
お母さんが不機嫌なのは、私のせいだわ……。
夫が冷たいのは、わたしが悪いからだわ……。
誰かの顔色を伺って、誰かの機嫌を取ることに責任を感じていませんか?
〜あの人の機嫌を取らなくても大丈夫〜
あなたがその人の機嫌を取らなくても、
当然ですが、その人の機嫌は、良い日もあれば、あまり良くない日もあります。
機嫌というのは、自分でもコントロール出来ないようなものです。
当然ながら、あなたも良いことがあれば、嬉しくなるし、悲しいことがあれば、
悲しくなるでしょう。
悲しいのに、無理に機嫌よくしようとすると心に負担がかかってしまいます。
他人の機嫌に関してもそうです。
あなたが気にしているあの人も、自分自身の機嫌をコントロールすることは難しいのです。
あの人の機嫌が良くない日があるのは、あの人自身の問題です。
あなたが誰かの機嫌について責任を負わなくてもいいのです。
⑵ 大切な人に対して、「あの時ああしてあげれば良かった」と後悔してしまう。
過去を振り返って、あの時、ああしていれば良かったと後悔したことがある人は多いのではないでしょうか?
夫もそういう体験をしていました。
夫の同僚でもある友人が、ある日、残業で残っていた夫の部署に寄ったそうです。
その当時、仕事が立て込んでいて忙しかった夫は、友人と挨拶程度の会話しか出来ませんでした。
数日後、友人は自ら命を絶ってしまいました……。
夫は「あの時、話を聞いてあげていれば……。」ととても後悔をしていました。
夫のような体験をされた方はあまりいないかもしれません……。
けれど、
大切な人が亡くなってから
「ああしてあげれば良かった。こうしてあげれば良かった。」
と後悔することもあるのではないのでしょうか……。
〜経験を次に活かして、前に進む〜
後悔するということは、あなたの中にその人への‘愛’があるということです。
けれど……
後悔ばかりしていても、前へ進むことができません。
その人のことを覚えていること、その人がいてくれたことへの感謝の思いを持つことで自分自身のこころを癒すことが出来るのではないでしょうか。
もし、その人がご健在であれば、これから「してあげたかった」という思いを行動に移せば良いのです。
その人を失ってしまったのであれば、二度と同じ思いをしないように、その経験を周りにいる大切な人のために生かすことが出来るでしょう。
⑶ 断れないことへの罪悪感
断れないことへの自己嫌悪や、罪悪感、ストレスを感じることないですか?
例えば、
①仕事が立て込んでいるのに、他の仕事を頼まれたら断れなかったり。
②気乗りしない飲み会に誘われて断れなかったり。
③友人から相談や、愚痴の電話を断れなかったり……。
断れないことから、気持ちがモヤモヤすることないですか?
そのモヤモヤを晴らすにはどうしたらいいのでしょう?
〜断れないのは何故?〜
断れないのは、どうしてでしょう?
そこには、嫌われたくないという心理や、あとで誰かに悪く言われるかもしれないという思いが隠されているかもしれません。
ですが、断れないことで、心がモヤモヤしたり、すっきりしなかったりすることで、ストレスを抱えてしまうことが……。
そうすると、自分自身が辛くなります。
では、どうすればいいのでしょう?
それは、
少しずつ断る練習をし、それを繰り返すことです。
断る練習をしていくうちに、
「断っても、嫌われない。何も悪いことは起きない。」
という体験をすることが出来ます。
初めは心が抵抗するかもしれません。
けれど、何度も繰り返し、断ることを意識してやっていくと、
「断っても、大丈夫!」
という自信を積み重ねていくことが出来ます。
〜シーン別の断り方〜
では、どうやって断ればいいのでしょう?
先ほどの3つの例を使い、具体的にご説明していきます。
①自分の仕事が立て込んでいるのに、他の仕事を頼まれたら断れない場合。
3回に1回は、断るように意識してみる。
その時に、「忙しいので、出来ません。」と断るのではなく、次のように伝えてみてはいかがでしょう。
「すみません。わたしは、今、○○な仕事を抱えています。○日くらいかかりそうです。終わってからでもよければ、引き受けますが……。」
とか、
「今、○時間くらいかかる仕事をやっています。終わってからになるので、□さんにご迷惑をかけてしまいそうなので、他の人にお願いしていただけませんか?」
このように伝える時は、声のトーンも大切な要素です。
何度も家で練習をしてから、伝えてみましょう。
②気乗りしない飲み会に誘われて断れない場合。
この場合は、
「風邪気味なので今回は、欠席しますね。」
とか、
「家の用事で、今日は行けません。残念です。」
とか、何かを理由に断ってみましょう。
いきなり、毎度、毎度断っていたら、角が立つかもしれませんね。
なので、3回に1回は断るようにしてみてはいかがでしょうか?
③友人から相談や、愚痴の電話を断れない場合。
相談や、愚痴の電話は長いことが多いのではないでしょうか……。
電話に出てしまった場合は、
「この後用事があるから、30分なら大丈夫だよ。」
と聞ける時間を初めに、伝えましょう。
電話に出たのはいいけれど、話を聞きたくないときはどうしましょう?
その時は、
「今日はこの後予定があるけど、明日なら大丈夫だよ。」
と代わりの日にちを提案してみてください。
相手の人は、「いつ電話をかけても聞いてくれたのに……。」と最初は戸惑うかもしれませんが、そのうちにあなたを尊重するようになってきます。
『(私も)忙しいのけど、あなたのために時間を作るわ。』
ということを伝えていると、
そのうち相手の人に、
「忙しいのに、ごめんね。聞いてくれてありがとう。」
そんな気持ちが芽生えてくるかもしれませんよ。
4 まとめ
自分を責めてしまう原因は、自分を否定する気持ちです。
自分を否定するようになった原因は、幼い頃に、親に言われた言葉や、学校の先生の言葉、いじめ等、誰かに言われた否定的な言葉にあります。
今回は、自分責めの原因と解消する方法、
そして、自分を責めてしまうシーンとその対処法についてお伝えさせていただきました。
自分責めを止めるには、
① 頭の中で繰り返す言葉に気付くこと
② 自分を否定する言葉を打ち消す
ことをやってみてください。
そして、
③ インナーチャイルドを癒す
ことで、根本的な原因にアプローチすることが出来ますよ。
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