怒りや、不安、悲しみ、嫉妬……
これらの感情を我慢して、蓋をすることないですか?
実は、これらのマイナス感情もわたしたちにとって必要なものです。
こちらの記事では、
どうしてわたしたちにネガティブな感情があるのでしょう?
そして、
感情のコントロール法についてお話ししていきますね。
目次
1 感情、それぞれの役割
感情には、それぞれ役割があります。
ここでは、感情の役割を見ていきましょう!
① 悲しみ
悲しみは、
大切なものを無くしたときに、感じるもの。
大切なものを無くしたら、
エネルギーが無くなって、動けなくなります。
自分を労わるための時間を悲しみは与えてくれているのです。
悲しみを感じている自分を無視しないであげてください。
泣きたいときには、泣いてあげる。
泣くことも、自分を癒すために大切なこと。
我慢せずに、泣きましょう。
笑うことと同じように、
泣くことには、自分の中にたまっているストレスを解消してあげるという役割もあるのです。
② 怒り
怒りを感じているときは、その感情を認めてあげましょう。
怒りは、
大切なものを守るために沸いて来る感情です。
例えば、あなたの大切な人を非難されたら、どうですか?
怒りを感じると思いませんか?
プライドを傷つけられたら?
怒りを感じるでしょう。
自分自身も大切な存在。
怒りには、
大切な人や自分にとって大切なものを守るための役割があるのです。
③ 嫉妬
嫉妬を感じたら……?
嫉妬は、自分の存在が脅かされるときに感じる感情です。
自分の存在が脅かされる……
ということは、一昔前であれば
生きるか死ぬかの一大事です。
生きるか死ぬかという時に、
嫉妬という感情を感じるのは当然のことなのです。
このように、感情には、それぞれの役割があるのです。
2 その感情はあなたを守るためにある!
自分の感情に蓋をすることないですか?
悲しんだり、落ち込んだりしたとき……。
「早く立ち直らなくちゃ!」
そう思って、悲しんだり、落ち込んだりしている自分を、
「こんなわたしはだめ。
いつまでもくよくよしていても仕方ないのに。」
などと、ダメ出ししていませんか……?
どんな感情も、自分自身です。
ありのままの自分なのです。
感情には、それぞれ意味があります。
感情は自分を守るために、存在している大切なものなのです。
自分を認められなかったり、自分の感情を否定したりすると、
後で、自分自身にしわ寄せが来ます。
3 感情を押さえつけた代償は……?
私自身がそうでした。
自分を認められなくて、
自分を好きになれなくて……
否定していました。
そうして、いつしか過食症という病に陥っていました。
過食症は、
満腹感を感じられなくなる病気です。
食べるもののコントロールを失います。
感情を押さえこんで、否定し続けると、
自分の中にその感情が溜まってしまいます。
押さえ込んでも、無くなりません。
行き場がなくなって、潜在意識の中に溜め込まれていきます。
その結果、
いつしか自分の中でいっぱいいっぱいになっていきます……。
例えば、想像して見てください。
自分のこころが風船だとしたなら?
空気を入れて、
どんどん膨らましていくと風船はパンパンになりますよね。
それでも、さらに、
空気を入れて膨らませていくと、
パンパンに膨らんだ風船はどうなるでしょう?
パンっと割れてしまいますよね。
押さえ込まれた感情で心はいっぱいいっぱいになって、
いつしか、風船のように割れてしまうとしたら……。
けれど、いきなりそうはなりません。
4 感情を我慢すると’ストレス’となって現れてくる
抱いた感情を我慢していると、
はじめは、ストレスという形で現れて来ます。
やりたくないことを我慢してやっていたら、
胃が痛くなる。
愛情に問題を抱えていたら、
胸が苦しくなる。
言いたいことが言えなかったら、
喉が苦しくなる……。
不安、悲しみ、怒りを我慢していたら、
腸の不調を抱えてしまう……。
それらの症状を無視していたら、
鬱や、摂食障害、
または、胃潰瘍や、心臓の病気、癌などの病気として現れてくるのです。
(もちろん、病気の場合は、食生活や、生活習慣などの要因も複雑に絡んで来ます。)
ストレスを感じたら、
心が悲鳴をあげているサインです。
そうなる前に、マイナス感情を感じたら対処していきましょう。
5 感情をコントロールする方法
では、マイナス感情を感じたら、
どうすればいいのでしょう?
感情は感じたら、感じ切ってあげることが一番です。
それが、出来ない場合、
まず、
⑴ 抱いた感情を否定しない。
そして、
⑵認めてあげる。
ことです。
怒りや、嫉妬、悲しみ、寂しさ
それらの感情を否定しないことです。
そして、次のように、認めてあげてください。
「わたしは今、悲しいんだ。」
「私は今、泣きたいんだ。」
「私は今、怒っているんだ。」
「私は今、嫉妬しているんだ……。」
認めて上げることが出来たなら、
⑶その感情が過ぎ去るのを黙って待ってあげるのです。
それこそが、感情をコントロールする方法です。
感情をコントロールする方法は、沸いてくる感情を止めようとしない。
そして、認めてあげることです。
6 《まとめ》
どんな感情も、
わたしたちにとって、必要なものです。
どれ一つ、要らない感情などないのです。
感情の唯一のコントロール法。
それは、
⑴ 抱いた感情を否定しない。
そして、
⑵認めてあげる。
認めて上げることが出来たなら、
⑶その感情が過ぎ去るのを黙って待ってあげることです。
もし、
怒りが沸いてきて、
周りに迷惑をかけそうになったら、
どうすればいいのでしょう?
その場合は、
一人になってその怒りが過ぎ去るのを待ってください。
怒りは、瞬間湯湯沸かし器と言われますね。
それくらい、瞬時にわき出てくるものです。
怒りの感情は沸いて来ると、止めることは出来ません。
「わたしは、今、腹が立ってるんだ……。」
そう認めてあげて、
怒りが過ぎ去るのを待つほかないのです。
怒りが沸いてきたからと言って、
「こんな風に怒ってはダメ!」
「怒りを持つのはダメなこと!」
などと押さえつけてしまうと、
後に、
鬱や、過食症、拒食症などの
症状として表れて、自分自身を傷つけてしまいます。
どんな感情を抱いたとしても、
そんな自分を認めてあげてください。
感情には、
沸いて来る理由があります。
あなたの感情は、
あなたを守るために存在しているのです。